円安、インフレ、景気後退!?激動の今こそ、冷静に戦略を見直そう!2022年10月26日時点の投資状況 V・VTI・AMD・GOOG・JMIA・CRWD・QYLD・MQ・MSFT・OXY・LOVE・eMAXIS Slim米国株式
お久しぶりです!しろくま投資です。
最近忙しくて、更新が途絶えていました、申し訳ないです。
今回は、現時点の投資状況を報告しつつ、今後の狙い、投資戦略について記事を書きました。
というわけで、今回のトピックは以下の4つです。
1.資産状況、株式と現金の比率
総資産:638万
株:353万(55%)
現金:285万(45%)
年間配当額:52348円(年利2.34%)
今のところ、つみたてNISA+VTIの積み立てを毎月しつつ、保有銘柄を買い増せるタイミングを虎視眈々と待つという戦略を続けています。
アルトリア・グループ(MO)を売却したので、配当金は少し減りました。
今はほとんどQYLDとVTIからの配当です。
2.保有銘柄のパフォーマンス
・ビザ(V)
259680円 +14934円(+6.10 %)
・バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)
796829円 +50893円(+6.82%)
182503円 -76743円(-29.60%)
・アルファベット クラスC(GOOG)
307046円 -45534円(-12.91%)
15850円 -27925円(-63.79%)
・クラウドストライク(CRWD)
143489円 +18493円(+14.79%)
☆ザ・ラブサック(LOVE)
68521円 -57円(-0.08%)
・グローバルX NASDAQ100・カバード・コールETF(QYLD)
262500円 -3500円(-1.31%)
・マルケタ(MQ)
111560円 -118183円(-51.44%)
・マイクロソフト(MSFT)
184677円 +5545円(+3.09%)
・オキシデンタル・ペトロリアム(OXY)
367639円 +63918円(+21.04%)
858629円 +125303円(+17%)
☆は新たに加えた銘柄
10月はザ・ラブサック(LOVE)がポートフォリオに加わりました。
ソファ専門のEコマース会社なのですが、成長率、割安性などで銘柄のスクリーニングをかける(finvizというサイトで誰でもできます)と、
以前から毎回候補に挙がっており、今回ついに買うことにしました。
過去の教訓を生かし、何回かに分けて、大体30万まで保有額を増やしていく予定です。
買ってから見つけた記事ですが、上記のように、2023年に株価急上昇が期待される銘柄候補として注目されているようです。
【追記】
10/25引け後にアルファベット(GOOG)の決算が発表されて、売上高、EPSともに予想を下回り、時間外で約7%下落しています。
GOOGは広告収入でほとんどの売上を出しているので、景気の影響を受けやすく、
今年の決算は悪いだろうと私も予想はしていたのですが、
4月、7月、そして今回と、3期連続の決算ミス(アナリスト予想よりも悪かった)ということで、一旦損切りしようか考慮中です。
今日1日考えて、結論を出そうと思います。
ちなみに、同日に決算発表したマイクロソフト(MSFT)、ビザ(V)は決算クリアしました。
【10月28日追記】
アルファベット(GOOG)は全株売却しました。
3.今後の狙い、投資戦略
1で書いたように、私は積み立て継続+下落時買い増しという戦略を取っています。
目先では、32年ぶりに150円/$を突破するなど、円安が急速に進んでいます。
この状況下で、「せっかく株価下落しているけど、円安だから米国株を買えないよ!」という方をSNSで見かけますが、
これに対して、私の意見を述べておこうと思います。
まず、円安が進んでいる原因について。
ご存じの通り、アメリカではインフレへの対策として金利を上げて、景気を冷やそうという政策が行われています。
(アメリカに限らず、ヨーロッパ諸国も同様の政策を取っています。)
一方、日本では、低金利を維持する政策を日銀が行っているため、円資産を減らし、ドル資産を増やす動きにより、円安が進んでいるわけです。
(例として10年国債の金利を比較すると、日本は0.26%の一方で、アメリカは4.2%です。日本国債を持っていてもしょうがないので、売り手が増えて、円資産が減るのは当然のことでしょう。)
なぜ、日本は金利を上げられないのでしょうか?
いまの日本で金利を上げると、経済が崩壊してしまうからです。
日本ではインフレ下でも、賃金は上がらないことが多く、すでに生活が苦しい人も出ています。
そんな状況で金利を上げると、景気が冷えすぎてしまうと予想されているのです。
分かりやすい例として、5000万の住宅ローンを組む場合を考えましょう。
(計算しやすいよう、フルローンとします)
現在、日本の変動金利は各社0.4%前後(計算しやすいよう、0.5%とします)、これが1%上昇して、1.5%になったとします。
※2008年まで、変動金利は1.8%超あったので、1.5%は今後十分あり得る水準と考えます。
0.5%の場合、金利分の支払いは毎月約2万円ですが、
1.5%になると、金利分の支払いは毎月約6万円となり、毎月の支払いが4万円増えることになります。
日本では、住宅ローンの80%以上が変動金利と言われているので、
毎月の支払いが4万円増えるとなると、ローンの支払いが難しくなり、家を手放す人も多いのではないでしょうか。
新たに家を買う人も減るので、まず住宅業界が冷え込みます。
経済はつながっているので、それは確実に他の業界にも波及していくでしょう。
また、銀行の貸付金利も上がるので、企業活動にも影響が出ます。資金コストが増えるので、新たな設備投資などに資金を回せなくなります。
日本は長らく低金利政策で企業を支えてきたので、金利が上がることで、資金がショートし、倒産する企業もたくさん出るでしょう。
長くなりましたが、こういった理由から日本は金利を上げることができず、
他国が利上げ政策を止めてくれるのを待つほかない、それが今の状況です。
結局何が言いたかったかというと、円安は150円/$では止まらず、今後も続くと思います。構造的な問題で、円安が進んでいるからです。
ちなみに、ドル円が円高に向かうとしたら、アメリカが金利を下げる政策に転換した時なので、そのときは米国株は上昇相場になっていることでしょう。
(コロナショック後の上昇相場を思い出していただければと思います。)
そのため、狙っている銘柄の株価が下がっているときには、円安は気にせず、淡々と買っていくのが良いと私は考えています。
本題に入りまして、今後の戦略ですが、
・アメリカの利上げは2022年末~2023年前半をピークに利上げ幅が縮小されていく
・インフレ率は鈍化するが、おそらく物価は高止まりする
と予想されているようなので、これを前提に、
①ナスダックをはじめとしたハイテクセクター
②物価高の恩恵を受ける企業
を中心に考えるのが良いかと思います。
①は2022年いちばん下落しているので、FRBによる利上げが鈍化して株価回復したときの上り幅が大きいこと、
物を売っているわけではないので、インフレによるコスト増がないことが理由です。
(賃金上昇の影響はあると思うが、それはどの企業にも言えること。)
②について、例を挙げると、オキシデンタル・ペトロリアム(OXY)やエクソンモービル(XOM)などの石油・天然ガス関連、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)などの穀物メジャーに注目しています。
個別銘柄を買うのに抵抗がある場合は、VTIなど市場全体に投資するようなETFでも良いかと思います。
4.まとめ
いかがだったでしょうか?
円安、インフレ、利上げによる景気後退懸念など、いまは考えることが多く、難しい相場環境ですが、冷静に戦略を見直して、とにかく投資を続ける、相場から撤退しないことが肝要と考えます。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
なお、投資はあくまでご自身の判断のもと、自己責任で行ってください。
では、また次の記事でお会いしましょう!
しろくま投資でした!